ブログを始めるきっかけ

床と同化する日々を送っていたある日、一本電話が入った。
「教えてほしい子供がいるが、今どこにいる?」
私が生まれ育ったところのバドミントン指導者からの電話だった。
あいにく、遠く離れた場所で床と同化する訓練に余念のない日々だったので丁重にお断りをいれ静かに電話を切った。
電話では冷静を保っていたが、顔のニヤニヤはとまらない。さぞかし気持ちの悪いことだっただろう。テレビもついていない部屋で女が一人ニヤニヤしているのだから
バドミントンブログへの一歩と挫折

「素人を教えるのは君が一番上手だ。有能な子がいるから教えてほしい」という言葉が頭の中でリピートし続ける。本当に鼻が伸びるとしたら天高くまで伸びていたことだろう。
たった5年15人ほど指導しただけでこんなに褒められることがあるだろうか。バドミントン選手を15年やってきたが「君は才能がある!!一番だ」などと言ってもらえたことなど1度もないというのに・・・ということは!!「指導」は私の才能かもしれない
床と同化することをやめ、埃をかぶったパソコンを立ち上げた
「よし、とりあえずバドミントンブログを見てみよう」
なるほど、すばらしい!!「バドミントン」という文字を画面に打ち込むと
打ち方、考え方、道具の選び方が動画や文字であふれている。なんならオリンピック選手が指導している動画まであるではないか。なんて便利な世の中・・・そっとパソコンを閉じて再び床と同化する。
ブログに対する挫折
なんだ、指導者動画やブログは沢山あるのか・・ここへの参入はむつかしい。床に身をあずけ過去の思い出を振り返りながら目を閉じた。
バドミントンの思い出

暗くなった目の前にバドミントンを始めたころの光景が浮かんでくる。
「才能がある子しか教えない」という指導者のもとに連れていかれバドミントンを始めた。才能があったかどうかは定かではないがどうやらコーチのおめがねにかなったようだった。
週2回コーチのもとでバドミントンの技術を教わる「優勝しろ」と言われたことはなく小学校の頃は一度も試合にでたことはなかった。私も試合に出たいと思うこともなくバドミントンを言われたようにすることが楽しかった。
中学校にはいると意識が少し変わった。先生という名の天使が私にささやいた「県の大会で3位に入ればスポーツ推薦がとれるよ。」と
勉強が苦手だった私はその言葉に飛びついた!
目の前に人参をぶら下げられた馬だ。ただただ人参という名の「試験免除」という餌をもとめ走り続ける。
その姿を不憫に思った神がチャンスをくれたのかもしれない。
県の試合で順調に勝ち進むことができた。
3位に入れるかもしれない光が見えた後はもう何も考えず無我夢中に試合に挑む
いや文字通り、何も考えていなかった。打てる球はすべてスマッシュ「機械かとおもった」と皆が失笑した。
いや、機械に失礼だ。バッティングセンターにあるボールを投げる機械の方がまだ賢い。なんせやつらは速度を調整する、なんならストレートとカーブなどバラエティにとんだことまでしてくる。
馬は走るのみ、鹿のように飛び跳ねスマッシュしか打たない。
まるでそれは馬と鹿の一つ覚え・・・いや・・失礼しました。
無事3位に入賞したし試験も免除された。ただ一つ私には大きな誤算があった。
バドミントンに対する思い

私は別に「優勝」しなくていいし、厳しいことつらいことはしたくない。ただバドミントンして「かっこいい」「上手だね」「きれい」と言われたい。綺麗は顔に対してでもよいが・・
そして楽しくバドミントンがしたかったのに・・・
「優勝を目指すために何をするか考えなさい」「試合に出たかったら部活内のメンバー上位10名に入りなさい」
あれ?練習はつらい、先輩は怖い、下手したらつらい練習をしているのに試合にも出られない。フォームがきれいだろうがなんだろうが勝たなければ意味のない世界に放り込まれた。「やめたい」と何度言った事だろう。
あの時は天使だった先生が悪魔に思えた。
何とか3年間やり切った。運よく団体戦だがインターハイに出場することもできた。楽しかったかと言われれば楽しくなかったが、3年間頑張ってよかったと思っている。
私が書きたいことは優勝するための技術?戦術?思考?どれも違う気がする。
ブログ立ち上げの決意

そうだ!!私は、強い弱い関係なくバドミントンの技術や試合運び考え方をこのブログを見に来てくれた人達と語りたい!!つらい練習をして優勝ではなく、1勝でいい!今よりちょっと上手になりたい。そんな人たちと知り合いたい。
私は床から飛び起きる。もう部屋の中は暗くなっていた、いつの間にか夜になっていたようだ。暗さなんか気にせずパソコンの光に誘われ指をただ、ただ、動かす。
ブログ来訪者と語り合うために・・・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます。フォローやコメントしてくれると嬉しいです。

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